2021年5月から米国株のトレードを始めました。
それまでアメリカ株を買うという考えは一切持っていませんでしたが、想像以上に安い手数料で購入できることを知ってから興味を持ち、とりあえず一度やってみるかという単純な思いから、米国株を始めてみました。
米国株を購入しようと思ってからは、実際にどれだけの費用が掛かって、どれだけの利益が出せるのかは深く考えず、とにかく早く米国株を買ってみたい!という気持ちが強かったです。
日本株はもう買う必要が無いのでは?と思ってしまったほど、米国株は魅力的だった
初めてトレードをしたのはネットフリックスでした。
ネットフリックスを選んだ理由は、自分も利用している動画サービスで、アメリカの企業でも内容をよく知っていたことと、その当時の株価が510ドル前後だったので、500ドルになったら買おうと思い、その株価になった時点で購入してみました。
ネットフリックスはインターネットの有料動画配信サービスで、全世界での契約者数は既に2億人を超えています。
動画配信サービスの事業にもかかわらず、時価総額は日本一位のトヨタ自動車と同じくらいか、もしくは上回っている時さえあります。
ネットフリックスは約1か月半ほど持ち続け、およそ31ドル(3,198円)の利益になりました。
私の売買履歴は以下のようになっています。
銘柄 | 取引 | 決済 通貨 | 数量 単価 [USドル] | 約定代金 [USドル] 為替レート | 手数料[USドル] 税金[USドル] | 受渡金額[USドル] 受渡金額[円] |
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NFLX / NETFLIX INC. | 買付 | 円 | 1 株 497.90000 | 497.90 109.58 | 2.24 0.22 | – 54,828.00 |
NFLX / NETFLIX INC. | 売付 | 円 | 1 株 532.02000 | 532.02 109.61 | 2.40 0.23 | – 58,026.00 |
気になった手数料は、日本円で約500円ほどです。
日本株と比べれば、確かに手数料は高いと思いますが、アメリカの株は一株から購入が可能なので、多くの銘柄が数千円から数万円あれば購入ができます。
例え手数料が発生したとしても、米国株の今後の成長性を考えれば、この手数料なら十分に元が取れると、私は判断しました。
為替に関しては(円為決済)で購入していますが、特に気にしていません。
このネットフリックスの購入をきっかけに、以後はアメリカの株式をどんどん買い進めていき、今では米国株を90万円ほど運用しています。
将来的には、配当金と株主優待目的で持っているJTは除き、日本株は含み損から脱出次第、全て売却予定です。
5月~9月の5か月間の利益は約15万円
2021年5月に米国株の購入を始めてから、いろいろと売買を繰り返してきましたが、既に利益は15万円を超えました。
中には初めて名前を知ったような企業もたくさんありましたが、それは単に私の知識が無知なだけであって、購入した銘柄の多くが業績を2倍、3倍と成長していく企業ばかりで、こんなに魅力的な企業がたくさんあるなら、もっと早く米国株を買いたかったと、思わず後悔したほどです。
将来的にテンバガー(株価10倍)を期待できる企業が、日本の企業とは比べ物にならないほどたくさんあると思いました。
バブル後の高値を31年ぶりに更新→日本は約30年間成長していなかった証拠
菅総理が自民党に総裁選に立候補しないというニュースが報道されてから、株価はその後を期待するかのように日経平均は急上昇を続け、ついにバブル崩壊後の高値を約31年ぶりに更新というニュースが報道されました。
このニュースを見ると、31年ぶりに更新なんて凄いことだ!と、思う人もいるかもしれません。
しかしこのニュースを見た時の、私の印象は全く異なりました。
この31年間という長い間
日本は全く成長していない
このニュースを見た瞬間、私はそう思ってしまいました。
31年ぶりの更新ということは、その31年間もの間、日本は31年前の株価に一度も追いついていなかったということです。
アメリカのダウ平均の推移と日経平均を比べると、その差は歴然とします。
この30年アメリカのダウ平均と比べると、日経平均は圧倒的に負けている
このグラフは、1989年に日経平均の最高値38,915.87円を(1)とし、同じ年の終値のダウ平均2753.2ドルを(1)として、二つの株価の推移を比較したグラフです。
見てわかると思いますが、日経平均を表す赤い色は、この31年間ずっと低空飛行を続けており、いまだに(1)未満という成績です。
それに対し青い色がアメリカのダウ平均です。
赤色の日本のグラフとは
もはや歴然の差です
アメリカのダウ平均は、2021年現在でも過去最高値を記録しており、1989年末に比べると既に株価は12倍以上に増えています。
極端な例ですが、もし1989年の12月29日に、日経平均とダウ平均を全力で購入して、配当金や為替レートなどの条件を除き、純粋に株価の推移だけで比べれば、アメリカのダウ平均を購入していた人は、資金は12倍以上も増えています。
それに対し、日経平均を買っていた人であれば、31年経った今でも20%以上の含み損を抱えていることになります。
バブル時代の頃は、確かに日本の経済が世界のトップに立っていた時代もありましたが、この30年間の間に、日本の立ち位置は大きく変わってしまったということです。
日本は少子高齢化が進み、確実に経済力は下がっていく
そして私が日本株ではなく、これから米国株を買っていこうと思った大きな理由の一つに、日本ではこれから少子化の影響で人口がどんどん減っていくからです。
新型コロナの影響で出生数は80万人割れで、おそらく70万人台に突入するでしょう。
そして60万人台、50万人台と出生数が減っていくのは、もはや時間の問題です。
日本で生活して仕事をする多くの人々は、日本に住んでいる人に対してビジネスをしています。
人口が減ってしまえば、それだけビジネスチャンスが減ってしまうということです。
車も人口が減れば売れなくなりますし、家も売れなくなれば物も売れなくなるし、収入が減れば観光に行く人も少なくなる。
そんな先行きが暗い日本の未来が想像できる中で、もし日本株と米国株のどちらかを選べと言われたなら、日本人である私は迷うことなく米国株を選択します。
2021年に米国株を取引できるという機会を知ったことは、私の株式投資の人生の中で、間違いなく大きな転機となったと強く実感しています。
たとえ日本が成長しなかったとしても、アメリカの成長に投資をすることができる。
米国株を購入できるということは、日本に住んでいる環境であっても、そういったチャンスを手にすることができるということです。